（『サンパウロ新聞』　1995年11月24日付）

〜　第１回「日本杯」レース�A　〜
日本杯レース記者会見

　サンパウロ・ジョッキークラブで２６日に行われる「日本杯」レースに騎乗するため来伯中の河内洋騎手ら一行の記者会見が２３日午後、市内のレストランで行われた。

　地元紙９社の取材陣が迎える中、河内騎手、日本中央競馬会（ＪＲＡ）の筧邦男理事夫妻、ＪＲＡ札幌競馬場庶務課長の野中亮一氏が会見に臨んだ。海外騎乗の経歴について質問を受けた河内騎手は、米、仏、マレーシアで経験があることを披露。特に１９９０年米国の国際的大レース「ブリーダーズカップ」に日本人騎手として初めて騎乗したことに記者の関心が集まった。また筧理事と野中氏に対しては、日本での競走馬生産の現状や管理・運営面など競馬開催にあたるＪＲＡのシステムについて質問が集中。世界最高クラスのファン人口と売上高を誇る日本の中央競馬への関心の高さを示した。

　河内騎手は「ブラジルはトレーニングでアブミを使わないなど、戸惑うことはあったが、レースでは全力を尽くす」と語っていた。